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主人が「ベールを被るというのはやめてほしい」と言っています。その場合、どうすればいいのでしょうか。

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相談:主人が私に「ベールを被るっていうのはやめてほしい」と申しております。私自身としては、これが聖書的な掟であり、遵守する必要があると信じているのですが、、、でもその一方で、祈りのベールというのが本来、「主人に対する私の恭順さ」を象徴するものであるということも分かっているんです。この場合、私はどうしたらいいんでしょう。

これは非常に難しい状況です。この事に関し、まず私は二つの異なる意見をあなたにご提示しようと思います。その後、何かあなたの助けになるような具体的な案をこれからご一緒に考えていけたらと思います。

見解その1  被り物をしない(夫の意向に沿う)

1コリント11章の文脈における被り物というのは、あなたが「男性の権威の下に自らの身を置く」という意味のシンボルです。結婚されている方なら、これはあなたが喜んでご主人のリーダーシップに従うという意味のシンボルとなります。その意味で、ご主人が反対しているにもかかわらず、あなたがベールを被るというのは、それ自体、自己矛盾しています。

聖書全般に渡り、「原則はシンボル以上に大切である」という事が示されています。イエスは、外側のことにこだわりつつも、内面の事はおろそかにしていたパリサイ人たちに対し、一貫して厳しい態度を取っておられました。

姉妹たちに被り物をするよう命じたパウロは別の箇所ではこのように言っています。「教会がキリストに従うように、妻も、すべてのことにおいて、夫に従うべきです」(エペソ5:24)。

妻は自分が納得し同意できることにだけ従うのではなく(なぜなら、そのような態度は恭順ではありませんから)、すべての事において夫のリーダーシップに従う必要があるのです。

確かに聖書は女性たちにベールを被るよう命じていますが、同時にまた自分の夫に恭順であるよう命じています。それゆえ、ここで問題にされているのは、「人に従う以上に神に従うべきか否か」という問題ではなく、「どちらの主の掟にあなたは従うのか」です。

これは気の毒な状況だと言わざるを得ませんが、仮にあなたがこの事柄に関し、ご主人の意向に沿う決断をしたとしましょう。その場合、あなたは次にあげる理由によって心に平安を持つことができると思います。

1)あなたが被り物をしたいと願っているその心を主はご存知です。

2)あなたとしてはどうすることもできないこういった状況ゆえ、原則とシンボル、その両方に従うことができません。それゆえ、シンボルよりも(高い)原則の方をあなたは選んだのです。

この事(=あなたが被り物をしなかったということ)に関し、やがて主の前で申し開きをしなければならないのは、あなたではなく、ご主人です。なぜなら、権威が誰かに与えられる際、申し開きをしなければならないのは、権威を持っているその人だからです(ヘブル13:17)。

逆に権威の下に置かれている人は、その権威に対し、あなたが果たして恭順であったか否か、そのことをやがて問われるようになります。

見解その2  被り物をする(キリストに従う)

あなたの上に置かれている最大の権威は、ご主人ではなく神です。イエスは一方において宗教指導者たちの権威を認め、次のように言われました。

「律法学者、パリサイ人たちは、モーセの座を占めています。ですから、彼らがあなたがたに言うことはみな、行ない、守りなさい、、」(マタイ23:2-3)。

しかし使徒たちがその正当な権威によって、神の掟を破るよう命じられた際、彼らは次のように答えました。「人に従うより、神に従うべきです」(使徒5:29)。

それゆえ、私たちは権威の下に置かれていながらも――こういった権威の命令が、神の掟と相反している場合、――敬意を払った上でそれに従わないということもあり得るのです。

仮にご主人があなたに「聖書を読むな。」「祈るな。」「金輪際、教会の聖餐式になど参加してくれるな!」と言ったとします。

あなたはその命令に従いますか?いえ、そうはしませんよね。この場合におけるあなたの「不従順」の理由は、(ご主人が言った内容に関し)神が逆にそれらを行なうよう命じておられるからという点にあります。被り物に関しても同じことが言えます。

被り物はあなたが権威の下にあるということを表すシンボルですが、これはまた公同の集まりの中でいかに主を礼拝するのかという事に関する、主からの命令(掟)でもあります。

また、これは神への語りかけ(祈ること)、神の語りかけに関する言明(預言すること)についての指示でもあります。被り物の掟は、神礼拝のことに関連していますので、他の主の掟と同様、尊守される必要があるわけです。

実際的な提案

もしあなたとご主人の間に、被り物に関する理解の一致がないのでしたら、以下に挙げることを参考になさってください。あるいはこういった相違を平和的に乗り越えることができるかもしれません。

1)祈る:ぜひ覚えていただきたいのは、私たちの神が主権者であられ、人の心は主の御手のうちにあるということです。この事実は(人間の頑固さや罪によって、被り物に関する議論に覆いがかけられている時など特に)、私たちに内なる強さと確信を与えてくれるでしょう。なぜなら、主だけが人の心を変えることがおできになるからです。

平和が保たれ(ヘブル12:1)、一致があること(エペソ4:3)、そして女性が祈りのベールを被ること(1コリ11:5-6)というのは啓示されている主のみこころです。ですから、確信を持って主に祈り求めてみてください。「どうか私の家族に神学的な一致が与えられ、主人の祝福を受け、祈りのベールをするという自由が与えられますように」と。

「何事でも神のみこころにかなう願いをするなら、神はその願いを聞いてくださるということ、これこそ神に対する私たちの確信です」(1ヨハネ5:14)。

2)ご主人と共に学びの時を持つ:ご主人に「1コリント11章の被り物の箇所について、一緒に調べたりする時間を持つことができるかしら?」と尋ねてみてください。この聖句を共に検証し、話し合い、さまざまな意見(賛成・反対双方)に耳を傾けてみてください。祈りの内にこれらがなされる時、主がその過程で、あなたとご主人に理解の一致を与えてくださるかもしれません。

3)ベールをする許可を求めてみる:共に検証した後も、依然としてご主人と一致できなかった場合、ご主人に「私がベールをすることを許してくださる?」と許可を求めてみてください。神を畏れるご主人というのは、妻の良心にかかわる事柄に対し、寛容な心を持って同情してくれる場合が多いです。

4)助言を求める:多くの助言者の内には知恵があります(箴言11:14)。結婚生活における葛藤や不一致がある場合、それを信頼できる他の兄弟姉妹に相談することは望ましいことです。「教会の牧師さんや長老をお招きして、一緒にこのことを話し合う機会を持つのはどうかしら?」とご主人に訊いてみてください。

こういった第三者の助言により、あなたもご主人もそれまで見えていなかった盲点が明らかになったり、あるいは新しい視点が与えられたりするでしょう。

これまでに挙げたいくつかの提案により、意見の不一致が克服されるなら本当に幸いです。しかしこれだけが解決の道ではありません。あなたが今、こういった状況のただ中に置かれているのなら、あなたご自身の良心に従い、祈りのうちに行動すべきです。あなたが立つのも倒れるのも主の御前におけることなのです。(ローマ14:4参照)

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